リモートウェイクとは、離れた場所に設置してあるコンピュータの
電源をネットワーク経由でオンにする機能のことです。
● リモートウェイク機能は利用にあたりリモートウェイクしたいコンピュータで
事前準備が必要になります。
● リモートウェイク機能では、オーナー・チームのポリシー設定や管理を許可されたスーパーアドミンはWeb管理コンソールで機能の有効/無効を設定できます。
● リモートウェイクをご利用される際には事前にご利用の環境でテストしていただく
ことを推奨しております。
詳細は下記の手順をご覧いただくか、「Splashtop アプリでWake-on-LAN(WoL)を実行する方法
(外部サポートサイト)」「Wake On LANとは?遠隔から会社PCの電源をオンにする方法や
設定手順を解説!(公式サイト)」をご確認ください。
※リモートウェイクはサポート対象外の機能となっております。
利用する際には、VPNルーターなどの設定も必要となりますが、VPNルーターの設定方法は
お使いの機器によって異なるため、お客様ご自身でご確認をお願いいたします。
下記の手順やリンク先の例もデバイスによって表示名や手順が異なる場合がございます。
リモートウェイクを利用するには以下の 4 項目をすべて満たしている必要があります。
- リモートウェイクを行うコンピュータが WoL(Wake on Lan)に対応している必要があります。
- コンピュータが AC 電源に接続されている必要があります。
- リモートウェイクを行うコンピュータと同じサブネット上にオンラインのストリーマー PC が
必要です。リモートウェイクはオフラインコンピュータにオンラインコンピュータが
マジックパケットを飛ばして起動させる仕組みとなっています。
オンラインコンピュータとオフラインコンピュータは同じチームに所属する
Splashtopアカウントでストリーマーにログインしている必要があります。 -
リモートウェイクを行うコンピュータと接続元PCは LAN 接続である必要があります。
リモートウェイクは Wi-Fi 環境では動作しません。
ここではWindowsでWake on LAN(ハードウェアWoL)を利用する際の
具体的な設定方法を説明します。
はじめにネットワークデバイスがWoLに対応しているかどうかを調べます。
コマンドプロンプトを開きます。
「powercfg.exe /devicequery wake_programmable」を入力し、実行します。
表示された結果にネットワークデバイスが表示されていることを確認します。
ネットワークデバイスはお使いのコンピュータによって異なりますが、「LAN」や「GbE」
などと表示されているものがネットワークデバイスです。
ネットワークデバイスが表示されない場合にはWoLに対応していないと判断します。
ネットワークデバイスでWoLを有効化
ネットワークデバイスがWoLに対応している場合、コントロールパネルから
デバイスマネージャーを起動します。
対象のネットワークアダプターのプロパティを開きます。
電源の管理タブで「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」
にチェックを入れます。
詳細設定タブでWake on LANに関わる設定が有効化されていることを確認します。
Wake on LANに関わる設定に関しては、Wake on LANやWoLと表記があるプロパティを
すべて確認し、有効やEnabeldにします。
※WoLに関する設定項目の名称や選択肢はネットワークアダプターにより異なります。
UEFI(BIOS)でWoLを有効化
UEFI(BIOS)側でもWoLを有効化する必要があります。まずコンピュータを
シャットダウンします。電源ボタンを押してから「F2」または「Del」キーを押し続けます。
(メーカーやデバイスによりボタンは異なります。)UEFI(BIOS)画面が表示されます。
設定項目からWoLに関連する設定項目を探し、有効化します。
画像の例では「オンボードLANからブート」がWoLに該当する設定項目です。
その他にも「Power On by LAN」などの設定名として存在している場合があります。
インターネットで「メーカー名 Wake on LAN BIOS設定」など検索するとメーカーによっては
インターネットで手順を確認できます。
Windowsのシャットダウン設定を変更
Wake on LANの有効化が終わったら、Windowsのシャットダウン設定を変更します。
コントロールパネルを開き、電源オプションを選択します。
「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
「現在利用可能ではない設定を変更します」のリンクをクリックします。
WoLを機能させるために高速スタートアップを有効にしたシャットダウン(ハイブリッド
シャットダウン)はオフにする必要があります。Windows8以降、高速起動を実現するために
デフォルトではシャットダウンはハイブリッドシャットダウンとなっています。
なお、Windowsの電源状態のS4にはハイブリットシャットダウンと休止状態がありますが
休止状態からのWoLは可能です。
Windowsの電源状態とWoLについて詳細は「Wake On LANとは?遠隔から会社PCの
電源をオンにする方法や設定手順を解説!(公式サイト)」をご確認ください。
シャットダウン設定から「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、
変更の保存ボタンをクリックします。
ここまで完了したらWake on LAN を利用する準備は完了です。
「WoLチェックツールのユーザーガイド(外部サポートサイト)」のチェックツール
を使い、設定が正しいかどうか確認できます。
リモートウェイクを利用する方法は 2 種類あります。
Web管理コンソールを利用する方法とBusinessアプリからリモートウェイクを利用する方法が
あります。
Web 管理コンソールからリモートウェイクを行う方法
Web 管理コンソール(https://my.splashtop.com)にログインしてください。
リモートウェイクを行うコンピュータ右側の「三点ドット」⇒「リモートウェイク」
の順にクリックしてください。
リモートウェイクを行うにはマジックパケットを起動対象のコンピュータに
送信する必要があります。マジックパケットを飛ばすオンラインコンピュータを
自動、手動から選び、「OK」をクリックしてください。
手動の場合は手動でオンラインコンピュータを選択します。
「OK」をクリックすると下記のような画面に切り替わります。
リモートウェイクを行ってからコンピュータの起動を行うのには数分かかる場合があります。
コンピュータが起動されるとWeb管理コンソールのコンピュータステータスが
オンラインに変わります。
Businessアプリからリモートウェイクを行う
Business アプリからリモートウェイクを行うには下記の画像を参考に起動を
行ってください。
Windows PCからのリモートウェイク方法
歯車マークを選択します。
「ウェイク」を選択します。
Android からのリモートウェイク方法
赤枠の部分を選択します。
iOS からのリモートウェイク方法
赤枠の部分を選択します。
Q:リモートウェイクが使えない。
A:リモートウェイクが利用できない場合は以下の理由が考えられます。
リモートウェイク利用時の確認としてご活用ください。
起動させるコンピュータが WoL に対応していますか?
リモートウェイクを利用するには、コンピュータが WoL に対応している必要があります。
Wi-Fi 接続を利用していませんか?
リモートウェイクを利用するには、リモートウェイクするオンラインコンピュータが
LAN 接続である必要があります。
起動させるコンピュータと同じサブネット上にオンラインコンピュータがありますか?
リモートウェイクを行うコンピュータとオンラインコンピュータは同じサブネットに
接続されている必要があります。
コンピュータが電源(AC 電源)に接続されていますか?
コンピュータは AC 電源に接続されている必要があります。バッテリー電源では
リモートウェイクが利用できません。
リモートウェイクを行うコンピュータは BIOS 設定、OS 設定の両方で
WoL 設定を完了していますか?
リモートウェイクを行うには事前にコンピュータの WoL(Wake on LAN)設定を
行う必要があります。
Q:WoL 対応とあるが、マジックパケットを積んでいるのか?それとも別途必要なのか?
A:WoL については、スプラッシュトップでは別売りの WoL 専用ボックスなど
購入する必要はありません。ただし単体では電源 ON に出来ないため、同じ
ネットワーク環境下にオンラインコンピュータが必要となっております。
Q:MacではWoLを使えるか?
A:現時点では、WoL機能を使用してMac PCを電源オフ状態 から起動させることは
できませんが、スリープ状態から起動することは可能です。
詳しくは「Splashtop アプリでWake-on-LAN(WoL)を実行する方法(外部サポートサイト)」
をご確認ください。
Q:物理的にWake on LANを実現する方法はあるか?
A:スマート家電の一種である「SwitchBot(スイッチボット)」を活用するとWake on LANを
利用せずに、物理的に遠隔でコンピュータの電源オンを実現できます。
SwitchBotを利用する場合は、ルーターなどの設定変更は不要です。
具体的な利用方法に関しては、こちらの動画で解説していますのでぜひ御覧ください。